茨城県は、
ほしいも生産量・産出額全国第1位!
茨城県を代表する特産品「ほしいも」。その全国シェア率はなんと9割以上を誇ります。
明治時代後期に、現在のひたちなか市の地域で始められたといわれる茨城県のほしいもづくりは、原料となるさつまいもの生育に適した土壌や、冬場に雨が少なく海風の吹く気候風土が乾燥の工程に向いていたことなどから、全国へ誇る特産品へと発展していきました。
おいしくて栄養価も高い、自然の恵みがいっぱいのほしいもの魅力をたっぷりとご紹介します。
一月十日は 「ほしいもの日」
2024年1月、茨城県は1月10日を「ほしいもの日」に制定しました。
数字の一と十を重ねると「干」の字になること、ほしいも作りで重要な「糖化(とうか)」という工程を10日(とおか)にかけたこと、そして、この時期からが最も美味しいほしいもが食べられる時期であることなどの理由から、1月10日を『ほしいもの日』に選びました。
いばらきのほしいもについて、詳しくは「いばらき食と農のポータルサイト -茨城をたべよう-」をご覧ください。
あなたはどっち派!?「平干し」×「丸干し」
定番の味「平干し」
ほしいもの定番といえば、さつまいもをスライスして乾燥させた「平干し」です。リーズナブルで扱いやすく、そのまま食べても品種により異なる歯応えを楽しみながらおいしく食べることができます。
また、オーブントースター等で少し加熱すると、グッと甘みが増し、焦げ目がつくまで加熱したり、その上にバターやマーガリンを乗せてみたりと、おいしい食べ方もさまざまです。
プチ贅沢な「丸干し」
蒸した原料さつまいもをスライスせずに丸々干した「丸干し」は、平干しよりも少しリッチなほしいもです。平干しに比べ厚みがある分、乾燥にかける期間が長くかかるため、生産量は平干しよりも少なく、価格も少し高めです。しかし平干しよりも、おいも本来の甘さと柔らかさを楽しむことができます。プレゼントや特別な日にいかがでしょうか。
原料のさつまいもも種類が豊富
ほしいもの原料となるのはさつまいもですが、その品種はさまざまで、品種によってほしいもになったときの歯ごたえや味、色味などが異なってきます。
ここでは、ほしいもの原料となるさつまいもの代表的な品種をご紹介します。
玉豊
名前の通り、玉のような形が特徴。スタンダードな品種で生産量も多い、昔ながらの定番の味です。
いずみ
成長に手間がかかるため、生産量が少ない希少品種です。粘り気が強く、コクのある味わいが特徴。
みつき
水分を多く含み、食べやすい品種です。蜜のような甘さがあることが名前の由来といわれています。
玉乙女
さっぱりした味で食べやすく、甘さも控えめ。ほしいもにしたとき見た目もきれいに仕上がります。
紅はるか
さまざまな土地や気候に適応して育ちます。甘みがあり、ほしいもだけでなく焼きいもとしても人気。
ヘルシーレッド
ニンジンとかけあわせたため色味がややオレンジ色っぽい品種。酸味が強くベータカロチンが豊富です。
紫
天然の色素アントシアニンを含んだ紫色の品種です。甘みは少なく、ねっとりした食感が特徴です。
紅姫
安納(あんのう)いもとして知られている品種。甘くて水分が多く、ねっとりとした食感が特徴です。
ほしいもができるまで
ほしいもは、地域によっては「乾燥いも」とも呼ばれています。その名のとおり、原料のさつまいもを乾燥させて作るのですが、昔ながらの伝統の製法である天日干しと、工場内で品質管理しながら乾燥させる方式があります。ほしいもの製造工程の一例をご紹介いたします。
STEP1 洗う
原料のさつまいもを洗い、サイズごとに分けてコンテナへ詰め込みます。
寒い時期に収穫されたものはしっかり糖度がのっていますが、早期に収穫された芋は冷蔵室で保存しておき糖度を引き出しておきます。
STEP2 ふかす
コンテナをふかし機へ入れ、さつまいもをふかします。
ふかす時間が重要なポイントのひとつ。
ふかしが足りないと柔らかく仕上がりませんが、ふかしすぎても甘みが抜けてしまうのだそうです。
STEP3 皮をむく
ふかし終えたさつまいもは作業室へ運び込まれ、次々と皮をむかれていきます。
ふかしたての熱々のさつまいもですが、スピーディーに無駄なく皮をむく様子は、まさに熟練の技です。
STEP4 スライスする
平干しの場合は、ピアノ線を張ったところにスッとさつまいもを通してスライスしていきます。
出来上がりの際に差が出ないよう、なるべく同じ厚みにスライスするのも技術です。
STEP5 乾燥させる
棚に並べ、乾燥機で乾燥させます。
昔ながらの天日干しは天候や気温に左右されるため管理が難しいのですが、工場内で機械による管理をすることで、短時間で安定した乾燥を実現します。
STEP6 品質チェック
水分を測定し、乾燥具合を確認します。
ねっとりとしたやわらかい食感のほしいもは乾燥具合の判別が難しいのですが、勘に頼らず、ちょうどよい、おいしい仕上がりをキープしています。
STEP7 パック詰め
乾燥を終えたほしいもをパックに詰めて完成です。
ほしいもづくりは例年9月頃に始まり、12月にピークを迎え翌年の7月頃まで続きます。
ほしいもは保存食として優れていますが、できたてはやはりおいしいものです。
天日干しも健在
昔ながらの天日干しで製造する生産者もまだまだ健在です。
平干しの場合は1週間程度、丸干しの場合は2週間程度、ゆっくりじっくりと太陽の下で乾燥させるこの製法は、一枚一枚裏返したり、雨が降れば移動したりと何かと手がかかり大変でもありますが、生産者のこだわりと愛情が詰め込まれています。
ほしいも作り体験
県内には、ほしいも作りを体験できるスポットがあります!
単純な作業ですが、実は繊細で力加減がとても難しい製造工程をほしいもの本場で体験してみてはいかがでしょうか。
株式会社 マルヒ
マルヒのほしいも作り体験はスタッフがサポートしながら「皮むき」、「スライス」、「並べる」作業工程を行います。
小さなお子様も安心して参加できるように、皮むきは竹製のナイフを使用しています。
天日干しと乾燥は工場で行い、10~14日後に、裏面にお客様のお名前入りオリジナルパッケージ(200g前後)に袋詰めしたものをお手元にお届けいたします!
また、オプションとして追加できる“干しいもポークビンダルカレー”ランチや人気の“干しいもソフトクリーム”など、ほしいもグルメもおすすめです!
(体験は2025年1月~4月までの特定日)
株式会社 マルヒ
茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町385-1
【電話番号】
0120-028-056
【体験場所】
茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町3266
阿字ケ浦海水浴場 海の家 南浜ビーチガーデン内
ほしいも専門店 大丸屋
店前にある巨大なほしいもや恐竜のオブジェが特徴のほしいも専門店!
1月~3月の期間はほしいも作り体験(ふかし芋の皮むきとスライスにするところまで)ができます。
スライスしたほしいもは持ち帰り、自宅で干して完成させます。
体験参加者には、お店自慢の“ほしいもジェラート”もプレゼント。
※要予約
ほしいも専門店 大丸屋
茨城県ひたちなか市釈迦町18-38
【電話番号】
029-263-7777
【営業時間】
平日:10時~17時
日・祝日: 9時~17時30分
【定休日】
年中無休【体験場所】
ほしいも乾燥施設(店舗脇)
県内初!ほしいも研修施設・ほしいも作りを徹底サポート!
「IBATEN ほしいもLab」
IBATEN ほしいもLabは、県内初のほしいも研修施設を併設し、ほしいも作りをトータルサポートする専門企業。
生芋の保管庫や乾燥システムといった専門設備の提案から、ほしいも作りのノウハウ、そして販売戦略まで、幅広いサポートを提供しています。
特に、低温除湿の乾燥システムは、冬の天日干しの環境を再現することで、天候に左右されることなく、高品質なほしいもを安定的に生産することを可能にしました。
多くのほしいも生産者に、革新的な乾燥技術とノウハウを提供し、ほしいも産業の発展に貢献しています。
また、さつまいもの皮むきからスライス、並べ、仕分けまで、ほしいも作りの全工程を学べるほしいも作り体験や工場見学も通年で実施しています。
IBATEN ほしいもLab
茨城県水戸市住吉町24-11
【電話番号】
029-246-5121
令和生まれの聖地「ほしいも神社」
ほしいも神社(ひたちなか市)
ひたちなか市阿字ヶ浦町172-2
茨城県内でも特にほしいも生産量の多いひたちなか市には、黄金の鳥居が立ち並ぶ神社があります。
これこそが、令和元年に創建された話題の新宮「ほしいも神社」です。
鳥居の金色はほしいもをイメージした色で、神社のシンボルマークの星形も、「ほしいも」の最初の2文字からとったもの。
参拝すれば「ホシイモノ(欲しいもの)は総て手に入る」という、ご利益があるのだとか。ほしいも好きは一度は行ってみたい、まさにほしいもの聖地です。
ほしいもを買う
茨城県のほしいもは、「おみやげにぴったりの特産品」ではなく、茨城県民に日常的に広く食されている「地元愛され食品」です。
そのため、サービスエリアからスーパーまで、さまざまな場所で購入することができます。
ここでは、さまざまなシチュエーションでの購入できるお店をご紹介いたします。茨城県にお越しの際には、ぜひお立ち寄りいただき、茨城のほしいもをご賞味ください。
直売所で購入する
まずおすすめしたいのがJAの直売所。地元の生産者が直接納入する鮮度の高い商品が揃っています。ほしいもの生産量が特に多い地域の直売所では、最盛期の1月には150以上の生産者ができたてのほしいもを納入するというところも。品種もバラエティ豊富で、他ではあまりお目にかかれないものを見つけることができるかもしれません。
また、JAだけではなく、生産者が直接経営している直売所も各地にあります。
JA常陸 長砂直売所
茨城県ひたちなか市長砂34-4
【営業時間】
2月~10月:9時~18時
11月~1月:9時~17時30分
【定休日】
1月1日~3日 ※毎月第二水曜日(12月~2月は除く)
【お問合せ】
029-285-0202
道の駅で購入する
ドライブの途中で購入するなら、道の駅がおすすめです。
道の駅の直売所でも、新鮮な朝どれ野菜などを求めて毎日たくさんのお客さんで賑わっていますが、同じようにほしいもも新鮮な商品が店頭に並んでいます。県内に15ヶ所ある道の駅ですが、地域によって品揃えも異なりますので、その違いを見較べてみるのも楽しみ方のひとつです。
ほしいも専門店で購入する
ほしいも生産者の中には、なんとほしいもの専門店をオープンしているところもあります。ひたちなか市の創業120年の老舗・大丸屋は、全品無添加の安心・安全な食品づくりで、素材そのものの風味を生かした味わいが魅力です。ほしいもに加え、らっきょう、スイートポテト、ジェラートなども人気商品。店頭にあるほしいもや恐竜のオブジェもインパクトがあります。
ほしいも専門店 大丸屋
茨城県ひたちなか市釈迦町18-38
【営業時間】
10時~17時
(日・祝日は9時~17時30分)
【定休日】
年中無休
【お問合せ】
029-263-7777
焼きいも専門店で購入する
茨城県はほしいもの生産量で全国の9割以上を占めることがクローズアップされるため目立たないのですが、そもそもさつまいもの生産量でも鹿児島県に次ぎ不動の第2位を誇ります(農業産出額では全国第1位)。そのため県内には焼きいも専門店もあります。
水戸市の熟成焼きいも専門店「あづまや」は、厳選した茨城県産のさつまいもだけを使用し熟成させた焼きいもが評判のお店です。焼きいも専門店とはいえ、ここでもほしいもが販売されています。ぜひ焼いて召し上がってみてはいかがでしょうか。
茨城県産熟成焼きいも専門店「あづまや」
茨城県水戸市平須町1828-210
【営業時間】
11時〜18時
【定休日】
水曜日、年末年始、臨時休業あり
【お問合せ】
029-243-0147
駅で購入する
電車で茨城へお越しなら、駅ビルに足を伸ばしてみませんか。
水戸駅直結の駅ビル・エクセルみなみにあるのが、ひたちなか市の幸田商店の直営店です。300品目を越える自社商品の中でも、おみやげに特化した約30商品を取り揃えています。フロア一帯が茨城県のお土産を取り扱うスペースになっている中で、ひときわ目を引く存在感はさすがです。
また、水戸駅みどりの窓口となりの「常磐・水郡MADE STATION」でも購入することができます。
幸田商店 水戸駅ビルエクセルみなみ 直営店
茨城県水戸市宮町1-7-31
水戸駅ビルエクセルみなみ3階
【営業時間】
10時~20時30分
【定休日】
年中無休 ※ただしエクセルみなみの休業日に従う
【お問合せ】
029-228-1137
海で購入する
海水浴はオフシーズンでも、水族館やアニメ関連地めぐり、そして初詣など秋冬でも観光客の多い大洗町。大洗サンビーチ海水浴場と大洗マリンタワーの中間にある「大洗まいわい市場」では、茨城県のおみやげや大洗近郊の新鮮野菜などを取り扱っていますが、ここでもやはりほしいもが人気商品のひとつ。
アニメのキャラクターも劇中で頬張っているほしいもを、ぜひおみやげにいかがでしょうか。
大洗まいわい市場
茨城県東茨城郡大洗町港中央11-2
大洗シーサイドステーション内
【営業時間】
10時~19時
【定休日】
年中無休(シーサイドステーションの営業に準ずる)
【お問合せ】
029-266-1147
観光名所で購入する
日本三名園のひとつにも数えられ、令和4年には開園180周年を迎える水戸市の偕楽園。毎年早春に開催される「水戸の梅まつり」は多くの観光客が全国から集まります。そんな茨城県を代表する観光スポットでもほしいもを購入することができます。
偕楽園東門すぐそばの偕楽園売店見晴亭では、ほしいもをはじめとする茨城の銘菓や名産品がずらりと揃っています。梅が楽しめる時間は、ちょうどほしいももおいしい時期です。あわせてお楽しみください。
偕楽園「見晴亭」
茨城県水戸市常磐町1-3-2
【営業時間】
9時~17時
【定休日】
年末年始
【お問合せ】
029-306-8911
テーマパークで購入する
日本有数のさつまいもの産地・行方市にある体験型農業テーマパーク「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」。現在は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため縮小営業となっていますが、ほしいもをはじめ、さつまいもにこだわった豊富な種類の商品を購入することができるほか、ほしいもやスイートポテトづくりなど体験メニューも楽しことができます。
らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ
茨城県行方市宇崎1561
【営業時間】
10時〜17時
【定休日】
休館日:火曜日
【お問合せ】
0299-87-1130
空港で購入する
茨城県空の玄関口・茨城空港。現在国内線の定期便で札幌・神戸・福岡・那覇を結んでいます。茨城空港内のショップSKY ARENAでは、茨城県の特産物や就航先のおみやげ等が取り揃えてられています。ほしいもは、茨城のおみやげとして納豆と並びここでも人気です。おみやげとしてだけでなく、雲の上でほしいもを頬張るのもなかなかできない体験かもしれません。
茨城空港
茨城県小美玉市与沢1601番55号
スーパーで購入する
茨城県民は冬になるとほしいもを箱買いし、常に居間のこたつの上にはほしいもが、というのは昔からよくある光景です。日常使いのほしいもは、直売所と並びスーパーで購入される方も多く、県内全域でスーパーやショッピングモールなどでも手軽に購入することができます。豊富な種類を陳列している店舗も少なくありません。
比較的遅い時間まで営業している店舗もありますので、おみやげの買い忘れがあった時等にはぜひ駆け込んでください。
銀座で購入する
ここまで茨城県内でほしいもを購入することができるおもなお店をご紹介してきましたが、実は東京でも購入することができます。銀座1丁目の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense」では、茨城まで足を運ばなくても、茨城を代表する数々の名産品をお楽しみいただくことができます。もちろんほしいもも数種類取り揃えられていますので、東京の方はぜひのぞいてみてください。
IBARAKI sense
東京都中央区銀座1-2-1紺屋ビル1階
【営業時間】
10時30分~20時
【定休日】
年末年始
【お問合せ】
03-5524-0818
ネットで購入する
ここまでご紹介してきたお店の多くや、生産者が直接運営しているものも含め、茨城のほしいもをネットで購入することのできるお店もたくさんあります。
茨城県観光物産協会が運営する「いばらき県産品お取り寄せサイト」でも、ほしいもは人気商品のひとつです。
より詳しい販売店は、「いばらき食と農のポータルサイト -茨城をたべよう-」をご覧ください。
目利き厳選!ほしいものサブスクはじめました
ほしいも王国・茨城から、厳選されたほしいもの詰め合わせが毎月届く「ほしいものサブスク」サービスが、この秋から始まりました。
数量(3点又は5点)・期間(3か月~5か月)に応じて6コースからお好みのコースを選べるほか、毎月1万円相当の特別な商品が届く「プレミアムコース」が期間限定で新登場!自分用にも贈り物にもぴったりです。
※販売期間はコースにより異なります。
販売元:IBARAKI sense オンラインストア
ほしいもシェイクフェア2025
ひたちなか・大洗地域のご当地スイーツ「ほしいもシェイク」を楽しめる『ほしいもシェイクフェア2025』を今年も開催!
お店ごとに個性豊かなシェイクをご堪能いただけます。期間中にアンケートにお答えいただいた方にプレゼントが当たるキャンペーンも実施します。
【開催期間】
12月28日~2025年2月28日予定
【主催】
ひたちなか大洗リゾート構想推進協議会
【電話番号】
029-301-2778