椎尾山薬王院
- 筑波山中腹にある静かなお寺の椎尾山薬王院(しいおさんやくおういん)は1200年の歴史があり、県指定文化財天然記念物であるスダジイ(椎の木)の巨木群生地でもあります。
- 境内には名大工桜井一門の手による三重塔(県指定文化財)や仁王門(市指定文化財)などが建造され、古来より病気平癒の霊場で知られています。
- 境内にある重さ約1トンの大きな梵鐘はどなたでも打つことができます。この梵鐘は真壁町の伝統ある小田部鋳造で造られたものです。
- 境内には樹齢300年~500年といわれるスダジイなどが群生し「椎尾山薬王院の樹叢(じゅそう)」として県の天然記念物に指定されています。
- 例年12月に入ってからが紅葉の見頃となっています。
まるわかり情報
外門から長い階段を上がります。
標高200mの椎尾山中にあり、延歴元年(782年)最仙上人が開山したと伝えられる古刹です。
スダジイ(椎の木)と楼門です。
全山が樹齢500年に及ぶスダジイ(椎の木)の樹叢に覆われています。
境内にある池から、本堂、三重の塔を見ることができます。
仁王像の拝観について
鎌倉時代の3メートルの仁王像に健脚を祈ることができます。
拝観料は大人500円。ただし案内不在時は拝観できません。
秘仏本尊 薬師如来像の開帳について
毎年、4月8日の花まつりに合わせ、1週間御開帳されます。
その際、お護摩受付された方は特別にお薬師さまの身体の一部を含んだ包みに触れられ、健康のご利益を授かることができます。
※紅葉情報、仁王像の拝観、御開帳の日程等、詳細は薬王院にお問合せください。
竜にまつわる逸話
約1200年の歴史を持つ、椎尾山薬王院(しいおさんやくおういん)には、『竜』にまつわる建造物がいくつかあります。
【竜の夜遊び(逸話)】
本堂の天井いっぱいに『夜遊び竜』と呼ばれる巨大な竜の絵が描かれています。
江戸時代に狩野派の絵師、狩野育信によって描かれたとされ、
この竜が夜な夜な天井の絵から抜け出し、弁天池の魚を食べてしまうので、天井の四隅に釘を打ち、竜を封じ込めたという逸話が江戸時代末期から残されています。
現在も火除の守護として本堂の天井に残されており、拝観が可能です。
(※一般の撮影は禁止です)
竜の夜遊び
※本堂内は一般の撮影は禁止です
【三重塔】
法隆寺五重塔によく似た端麗な姿で、塔高25メートル、椎尾山のシンボルとなっています。
塔の全面に施された彫刻は初重連子窓部に島村圓鉄作と伝える十六羅漢の彫刻をはじめ、尾垂木の丸彫龍など、江戸時代特有の装飾建築様式を示しています。
1704年(宝永元)桜井瀬兵衛の息、瀬左エ門を棟梁として建立され、瀬左エ門はこの7年後、成田山新勝寺三重塔を完工しています。
Information
所在地・問い合わせ先・HP
- 所在地
- 〒300-4414
茨城県桜川市真壁町椎尾3178
- 問い合わせ先
- 桜川市商工観光課
- 電話番号
- 0296-55-1111
アクセス
- 電車・バス
- つくばエクスプレス(TX)「つくば駅」より車で約25分
- 車
- 常磐道「土浦北IC」より車で約25分
- 駐車場
- 有り(無料)
時間・定休日・利用予約・料金
その他備考
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