約1,700本の花桃が咲き競う“桃源郷”へ
第48回 古河桃まつり
古河を代表する春の風物詩・桃まつり。
会場となる古河公方公園(古河総合公園)には、約1,700本もの花桃が立ち並ぶ桃林があり、春が訪れると6種類の桃の花が咲き競います。
2024年の開催期間は3月16日(土曜日)〜3月31日(日曜日)。可憐な花桃が会場を桃色に染め、訪れる人々を楽しませてくれます。
桃の名所・古河公方公園
桃まつりの会場となるのは、25ヘクタールに及ぶ自然の中にある広大な古河公方公園(古河総合公園)。春の桃をはじめ、四季折々の美しい花を咲かせ市民の憩いの場となっています。また、世界の主要な文化景観の保護と管理を目的とした顕著な活動に対して功績をたたえることを目的とした、ユネスコの「メリナ・メルクーリ国際賞」を、2003年に日本で初めて受賞しました。
桃林
古河公方公園は正面入り口から入ると右手が桃まつり会場となる桃林で、約1,700本もの花桃が広がります、左手には公方様の森が広がっています。
ジェラテリア
ガラスのパークカフェ。建築界のノーベル賞といわれるブリツカー賞を受賞した、茨城県出身の建築家・妹島和世氏が設計したものです。
古河の桃のはじまり
江戸時代初期に古河藩主・土井利勝が江戸で家臣の子供たちに拾い集めさせた桃の種を古河に送り、農民に育てさせたのが始まりです。領地では燃料となる薪が乏しかったことから成長が早い上、果実は食料になる桃が選ばれたそうです。
現在の桃は古河市が古河公方公園開園を機に、花を観賞するための「花桃」を植えて桃林を復活させたものです。
桃園を彩る5種類の花桃
古河公方公園には5種類の花桃が咲きます。それぞれに特徴があり、咲く場所や開花の時期にも違いがありますので、ぜひ探してみてください。
矢口
花つき、花もちがよい。ひなまつりの切り花の代表種。園内の8割を占めます。
■花:八重咲き
■見頃:3月中旬
源平
一本の木に紅白の花が咲く。源平の旗色にちなんで名前がつきました。公園北側の外周。
■花:八重咲き
■見頃:4月初旬
菊桃
庭木として栽培されますが、鉢植えも可能。桃まつり後に豪華に咲き誇る古木は見事。
■花:花弁が菊の様
■見頃:4月中旬
寿星桃
樹高が低く、花が節々に密につくのが特徴。庭木、鉢植えに向いています。旧正門に列植されています。
■花:一重、八重
■見頃:4月初旬
寒白
透き通るような純白の中輪八重咲き花。
■花:八重咲き
■見頃:3月下旬
照手
枝が上に向くホウキ状の樹形が特徴。
■花:八重咲き
■見頃:3月下旬
イベント
2024年も例年通り、メインステージ・サブステージでショーが開催されます。期間中毎日催されるイベントは歌謡ショーやマジックショー、大道芸やモンキーパフォーマンスなど多岐にわたります。詳細や最新情報は公式サイトでご確認ください。
Information
古河公方公園(古河総合公園)
古河市鴻巣399-1(Googleマップ)
開園時間
日の出から日の入りまで ※園内に街灯はありません。
管理棟窓口 8時30分〜17時00分 (年末年始12月28日〜1月4日を除く)
駐車場料金
- 二輪車:無料
- 普通車(約700台):500円
- バス(約20台):2,030円
アクセス
電車で
- 古河駅(JR宇都宮線・湘南新宿ライン・上野東京ライン)
古河駅西口からタクシーで約10分、徒歩30分 - 新古河駅(東武日光線)
新古河駅からタクシーで約10分、徒歩40分
バスで
桃まつり期間中、古河駅から会場まで臨時バスが運行。
片道大人200円、小人100円(小学生まで)。
車で
- 東北自動車道
館林ICから約30分、久喜ICから約30分、佐野藤岡ICから約40分、栃木ICから約50分 - 圏央道
境古河ICから約30分