下館ラーメン 〜茨城県のご当地ラーメン4選〜
札幌味噌ラーメンや喜多方ラーメン、九州博多とんこつラーメンなどなど、全国には数多くの特色あるご当地ラーメンが存在します。そんなご当地ラーメンに、いま日本中のラーメン好きが熱い視線を送っています。茨城県にも、各地にさまざまなご当地ラーメンがありますが、中でも有名なものをご紹介いたします。ぜひ各地で実際に味わって、あなた好みのご当地ラーメンを見つけてみてください。
下館ラーメン
濃口醤油と鶏ガラスープに鶏チャーシューが味の決め手
茨城県西部の筑西市。その中心に位置するJR下館駅周辺で提供される、この地域独特のラーメンが、下館ラーメンです。濃口醤油の深みのある琥珀色のスープが特徴ですが、例えば近県の佐野ラーメンや喜多方ラーメンのそれとは明らかに異なる味わいです。
ちょっと濃いめの味付けは、癖になる食べごたえ感と満足感を与えてくれます。そして、具材には必ず鶏チャーシューがトッピングされます。鶏肉の部位は店舗により様々ですが、各店趣向を凝らした味付けは、食べ比べしたくなるほどのおいしさです。
盛昭軒
昭和32年創業の老舗ラーメン専門店。鶏ガラのあっさりスープに濃いめの醤油味。なにより、鶏肉の旨味が染み出したスープはあっという間に飲みきってしまうほど秀逸な仕上がりです。合わせる自家製中細麺も、縮れでスープをよく絡めとりひっぱりあげます。ちょっと加水率の低いこの麺が下館ラーメンの特徴と呼ぶ人も多いくらいおいしいと評判です。
盛信軒
盛信軒の下館ラーメンは、キャベツを多く使用して自然な甘みを味の下支えにしてるため、優しいまろやかな仕上がりになっているのが特徴です。また下館ラーメンのバリエーションのひとつ、ワンタンメンは、どんぶり表面をすべてワンタンが埋め尽くすほどのボリューム。黒コショウがピリッと味を引き締めてくれます。
さかえや食堂
鶏ガラベースの下館ラーメンにあって、豚のゲンコツを加えて旨みに厚みを持たせているのが特徴です。特段スープに香味油は加えていないのですが、とにかく旨みがしっかりしていて、食べ応えも満足感も十二分な一杯です。豚チャーシューの煮汁を醤油ダレに使っていることから、その旨みが広がっています。